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歯科ドット.com
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入れ歯をなおしたら顔の麻痺がよくなった


かみ合わせや顎関節症の治療で歯科に通う患者さんは
耳の痛みや、圧迫感、耳鳴りなどを訴えることが多く、治療が進むにつれて
耳の症状も回復する例が多いそうです
一方で、こうした耳の異常を訴えて耳鼻科を受診する人の多数が
耳そのものには原因がない、とも言われています。
「あごと耳に関連があるのは、歯科医師なら経験的に知っているのに
『それがなぜなのか?』 解明できませんでした。

先生があごと耳の関係の研究を始めたのは約20年前
ある顔面麻痺の患者さんがきっかけでした。
その高齢の女性は総入れ歯にしてからあごと耳が痛み
続いて顔面には麻痺が発症。
多くの病院を受診するも原因は分からないままでした。
ところが、担当の耳鼻科医の紹介で、松本先生が入れ歯の調整をして
あごの位置を整えていくと、次第に顔の麻痺が軽くなり
ついには表情がよみがえったのです。
あごと耳の神経が直接つながっていることが解剖学的に証明されたのは1990年代。
近年になってやっと、あごの異常が耳や顔面の感覚に
影響を与えやすいことが分かったのです。


正しいあごの位置は?鍵は耳の機能にあり

口を開け閉めながら耳の前に手を当てると骨が動くのがわかります。
そこが上あごと下あごを結ぶ顎関節。
身体の主な関節はひじのように一方向にしか動きませんが
あごは上下前後回転と複雑に動きます。
そのため、睡眠中などの無意識での強い噛みしめや歯ぎしり、頬杖などの生活習慣によって
あごは、ずれやすく、上下の歯が咬み合っていても、あごの位置が正しいかどうか分かりません。
また心臓と同じように意思とは関係なく作用する自律神経が、耳管を支配していることも
先生にとって重要なヒントとなりました。
あごの運動によって耳管が、本人の意思に左右されずに規則的な変化を示すことを確認できたので
これを指標にし、あごの開閉運動の起始点を特定しました。
検査方法は、あごの位置を動かしながら中耳の伝音機能を測定します。
もっとも音がよく伝わる位置が、その人の正しいあごの位置になります。
そして、プラスチックのマウスピースやプレートを歯にかぶせて、これを削ったり足したりしながら
正しいあごの位置へと誘導していくのです。

歯科と耳鼻科をつなぐ新たな医療の世界

この検査と治療方法によって、あごの位置のずれに伴う耳痛、耳鳴り、顔の麻痺や痙攣などの
多くの症状が改善され、2002年には厚生労働省から高度先進医療として承認されました。
現在、あご関節の運動点を三次元的に測定し、運動と耳の機能とを同時に測定できる機械を製作中。
近い将来、誰もが受診できる一般的な歯科治療として普及することが期待されています。

「耳鼻咽喉科の領域に原因が見つからず、治療を諦めてしまった人もたくさんいる筈。
あごと耳の関係が分かれば、耳鼻科と歯科の狭間で苦しんでいる患者さんにとっては救済になる」
その信念から、今までにない新しい世界が拓けるのは間違いありません。